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   JJ   @  a @ @  TT   SS  SS 日本テレワーク学会(J@TS)
   JJ  @  @@@ @  TT   SS     Newsletter
   JJ  @ @ @  @  TT     SS   J@TS-News Vol.176
   JJ  @  @@@@   TT      SS  発 行:2014年11月15日
 JJ JJ   @        TT   SS  SS  発行人:市 川 宏 雄
 JJJJ    @@@@@@   TT     SSSSS  編 集:広  報  部
                    http://www.telework-gakkai.jp/
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みなさん、こんにちは。
 紅葉(こうよう)がきれいな時期になりました。先日、アラスカにオーロ
ラを見に行ってきた知合いから聞いたところ、アラスカでは黄葉(こうよう)
だそうです。調べてみると、「こうよう」には「紅葉」の他に「黄葉」があ
り、色素を作り出すまでの葉の中の酵素系の違いとさらに気温、水湿、紫外
線などの自然条件の作用による酵素作用発現の違いが複雑にからみあって違
いが発生しているとのこと。
 難しいことはさておいて、各地の紅葉・黄葉をネットで鑑賞するのもいい
ですが、3連休もありますので、やはりここはリアルな景色を楽しみにドライ
ブなどに出掛けてみてはどうでしょう。

              ■ 目 次 ■
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□ テレワーク周辺教養講座第11回「中小企業とテレワーク」(その2)
□ 部会&委員会持ち回り投稿シリーズ 10回
      「学際研究分野の学会誌編集:いかにして多様性を確保するか」
□ 今月の新入会員のご紹介
□ 編集後記

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 ●  テレワーク周辺教養講座 第11回  
         「中小企業とテレワーク」(その2)   ●
                    中小企業診断士 通堂 重則
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2.企業テレワークの着眼点

 中小企業にとってテレワークは業務効率化や人材確保の有効な手段である
が、大企業ほどの普及を見せていないと言われている。しかしながら、中小
企業をヒヤリングしてみると、テレワークと意識しないでテレワークを実践
している場合が多いことが分かる。特に、中小企業の社長は極めて多忙で外
出・出張が多いが、従業員からの報告・連絡・指示のため社外でメールやグ
ループウェアなどICTを利用している人は多いのではないだろうか。また、
営業が外出先で日報報告や在庫確認などで社外からICTを利用していること
も多いようだ。テレワークと意識しないでテレワークを実行している人は意
外に多い。
 では、テレワークを正面から導入となると、意外に抵抗が大きいことがあ
る。服務管理上の問題や業績評価の難しさ、セキュリティ対策の困難性から
反対に遭うことが多いように見受けられる。なし崩し的にテレワークを実施
していても、就業規則など社内規定上は事務所勤務を前提にしていて、社外
勤務を正式に位置づけるには制度的整理が必要となる。この場合、往々にし
て実施しない理由付けが優先し、できない理由ばかり探すことになりかねな
い。
 中小企業はオーナー経営で社長のリーダーシップが強く、“鶴の一声”で実
現する場合もあるが、頭ごなしでは地に足ついた実行は期待できない。また、
二代目以降となり、いわゆる古手の番頭さんの力が強いと、なかなか社長の
思い通りいかないこともある。この場合、テレワークを特別なものとしてと
らえるのではなく、一般的な戦略課題として考えていくことが重要だ。
 テレワークが必要な状況とは社外における社員の活躍や社外にいる有益な
人材の活用が必要な課題があるということであり、課題をとらえなおして戦
略を立てることで、どのような働き方が必要なのかが浮かび上がってくる。
想定される課題としては、経営スピードアップや経費節減、社内人材確保、
社外リソース活用、事業継続(BCP)などが業種業態によらず共通的なもので
はないだろうか。支店等地方拠点のコスト削減も挙げられるだろう。
 これらを解決するための手段として、テレワークは有力な候補となる。
そして、戦略からブレークダウンしていけば、それぞれの企業に相応しいテ
レワーク実施方法を発見できるはずだ。この戦略策定に従業員を巻き込み作
り上げていけば、戦略実行に反対は出てこないだろう。優先的に解決すべき
施策とスケジュールを立て、実行計画が作られれば、後は実行あるのみ。
きちんとマイルストーンを立て、問題が発生すればそれを解決しつつ推進す
ることが大切だ。実行計画が戦略と整合していれば、比較的スムーズに実行
できるだろうが、できればトップが推進役となれば、なお良い。また、テレ
ワークは人の活動領域の一つであり、人の能力や技量が十分活用する方法で
ある。そのパフォーマンスが期待以上であれば、導入施策に対し良い評価が
得られるであろう。良い結果が得られなければ施策の長期的実施は難しい。
 企業は慈善事業ではないのであり、利益に貢献できなければ、施策は支持
されない。だが、テレワークによる効果測定は難しい場合がある。事前に何
をどう評価するのか、あらかじめ決めておき、効果測定項目を定めて当初か
ら成果測定しておかなければ、事後評価する場合に、複合的な効果を分解し
正しい評価しようとしてもデータがなくできない場合がある。継続性を確保
するには、勢いだけでなく、実施する人々にとって納得性のある導入と評価
が必要だ。


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 ● 部会&委員会持ち回り投稿シリーズ 第10回
   「学際研究分野の学会誌編集:いかにして多様性を確保するか」 ●
                     編集委員会 柳原 佐智子
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 編集委員会では、ご存知の通り、年間二冊の学会誌を編集しております。
基本的に毎回なんらかの特集テーマを掲げており、特集担当エディタを中心
に、ある時は論文が主体の特集、またある時は実践的かつ速報的な報告が主
体となる特集、そしてまたある時は提言や議論で構成する特集を企画し、編
集委員会にて全体の編集を行っています。
 学会誌では特集テーマを掲げながらも、連載記事や活動報告も交えて、そ
してもちろん一般の投稿論文も含めて、会員の皆様に対して学術的な貢献が
できるものを編集委員会一同心がけているわけですが、特集テーマや連載記
事を企画する際に考慮しなければならないのが、この学会が学際的な分野を
扱っているということです。単なる「文理融合」という言葉で片付けられる
程度ではなく、人文・社会・自然科学のすべての分野の研究者が各々の立場
から「テレワーク」を見つめ、実務界の方々も様々な立場でテレワークを何
らかの形で実践もしくは支援されています。
 第一回の大会にご参加になった皆様はご記憶にあると思いますが、大西隆
先生が主要な研究分野を順番に挙げて各々が自身の軸足のある場所で挙手を
したということがありました。全くいないという分野はなく、小規模な学会
でありながら多様な視点の方が集っていることを実感した瞬間でした。
 このことを踏まえて、編集委員会ではできる限り多様な視点から特集を組
みたいと考えているのですが、現在どのような分野の皆様がどのようなテー
マで研究活動や実践活動をしておられるのかが十分にわからないため、テー
マ設定に苦心しております。
 小規模な学際系学会のため、同じ分野を基盤にする研究者が少なく、大括
りな「テレワーク」という言葉ひとつで会員はつながっています。そのつな
がりの中で、つながりを維持しながらもいかにして多様で有用な研究成果を
取り上げて世に送り出すかが、学際系の学会誌の価値につながると考えてい
ます。
 会員の皆様には、是非「こんな特集をやってみたい」という特集エディタ
の立候補もいただきたいと思います。また、特集のまとめ役は難しいと思わ
れる場合は、まずは研究報告や実践報告その他の投稿でご自身の分野の研究
をご公表ください。「テレワーク」という共通の言葉を通した多様な研究分
野の各々での視点が、学会内で共有される機会が増えることを、編集委員会
一同望んでおります。
 以上についてお考えの方は、どうぞ一度編集委員会にご相談ください。
多様な研究者が集って設立されたこの学会が、特定の分野に偏らず、多様な
視点の研究で他分野の研究者にも「気づき」をもたらす場になることを祈り
ながら、今後も編集作業にかかわりたいと思います。

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          ●   今月の新入会員のご紹介   ●
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今月の新規入会はありませんでした。

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          ●  編 集 後 記  ●
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 澄み切った青空に浮かぶ、白く雪をかぶった富士山。朝、オフィスで窓越
しにこの風景を見ると、いよいよ冬が近づいてきたなと感じます。そして、
夕方には真っ赤に染まった夕焼けから徐々に闇に包まれていく中で、多摩川、
川向こうの街灯り、そして黒いシルエットの富士山が時間とともに周りの風
景と調和しながら表情を変えて楽しませてくれます。毎年、訪れる冬の寒い
日々の中で心が癒されるひと時です。皆さんのお勤めのオフィス、あるいは
ご自宅からはどのような風景が見られるでしょうか。ちょっと、足を止めて
自然がもたらす景色に見入ってみるのもいいかもしれませんね。
 さて、最近は、朝晩めっきり冷え込むようになりました。風邪など引かぬ
ようご自愛ください。
                           (広報部 佐堀)

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  〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
  明治大学研究棟 市川宏雄研究室内 日本テレワーク学会 事務局
  URL: http:/www.telework-gakkai.jp/
  e-mail(事務局): jats-enquiry@telework-gakkai.jp
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