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   JJ   @  a @ @  TT   SS  SS 日本テレワーク学会(J@TS)
   JJ  @  @@@ @  TT   SS     Newsletter
   JJ  @ @ @  @  TT     SS   J@TS-News Vol.160
   JJ  @  @@@@   TT      SS  発 行:2014年3月15日
 JJ JJ   @        TT   SS  SS  発行人:市 川 宏 雄
 JJJJ    @@@@@@   TT     SSSSS  編 集:広  報  部
                    http://www.telework-gakkai.jp/
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 ロシアのソチで開催されていた冬季オリンピックで日本選手の活躍に興奮し
たばかりですが、パラリンピックが開催される直前からウクライナ問題で騒々
しくなってきました。と思っていたら、今度はマレーシア航空の旅客機が行方
不明になって未だに捜索中です。事故説、テロ説に加えてハイジャック説まで
飛び出してきました。ウクライナ問題の早期解決、マレーシア航空機の乗客の
無事をお祈りしたいと思います。

              ■ 目 次 ■
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□ 部会&委員会持ち回り投稿シリーズ第2回
  「マッキントッシュ30周年で考えるテレワークマシン」
□ テレワーク周辺教養講座 第8回
  「発注者からみたクラウドソーシング その概要と事例紹介」
   (その3)スタートアップによるクラウドソーシングの活用
□ 2月の新入会員のご紹介
□ 編集後記

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 ●    部会&委員会持ち回り投稿シリーズ 第2回
    「マッキントッシュ30周年で考えるテレワークマシン」     ●
                      学術部理事  松村 茂
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 今年2014年はマッキントッシュ誕生30周年の年です。片手で持ち上げら
れ何処にでも好きな場所に移動できGUIで使える初代マッキントッシュは、
まさにパーソナルなコンピュータでした。パンチカードでコンピュータを
使い始め、大学の大型コンピュータをTSS処理で使わせてもらっていた私に
は夢のようでした。あのデスクトップアイコンは無限の可能性であり何でも
可能になるという革命的な気持ちを抱かせたものです。mymacがほしいと
まだ学生の身でしたが、学生結婚していたのでなんとか後継機のHDを搭載
したSE/30を50万円強で買った記憶があります。私の研究室に今も大切保管
されています。

 その後、appleは、DTP、PDAなど革新的なコンセプトを打ち出し、商品
化していきました。新しいコンセプトがデジタルデバイスでどう実現されて
いるのか体験するのが楽しく、次から次へと買っては試していたものです。
NewTonは買いませんでしたが、Plam、CLIEなどを手にし、革新的なコン
セプトに酔い続けていたのでした。

 今30年が経ちすべてがスマートフォンに収まっています。今後はさらに
ウェアアラブコンピュータの方向に進んでいくわけですが、パーソナルな
分野のデジタル化、デバイス化、ネット化は行き着いているのかとも考え
たりします。

 テレワークは、組織や社会のネット化に他なりませんが、コンピュータ
の歴史がパーソナルを軸に進んできたのであれば、組織や社会のネット化
にはうまくフィットできないのではないかとも思います。チームで議論し
たり、こしらえたりすることにはどうも向いているデバイスには思えない
のです。教員をしている私には講義するデバイスとしても向いていません。

 マッキントッシュが30年を迎えた今改めて、アラン・ケイの言った、ソ
フトとデバイスは切り離せない用途に合ったデバイスが必要であるという
言葉を思い起こします。

 学会でもこの分野の研究は続けられていますが、テレワークにフィット
しテレワーカが求めるデバイス"twPhone"や"twPad"のコンセプトがあっ
てもよいのかもしれません。テレワーカのハートをつかんだ"twPhone"や
"twPad"に徹夜の行列!そんな時代が来ることを期待しているのです。


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 ●  テレワーク周辺教養講座 第8回  
   発注者からみたクラウドソーシング その概要と事例紹介    
    (その3)スタートアップによるクラウドソーシングの活用  ●
                      松竹株式会社 井川 甲作
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 これまで2回はクラウドソーシングの一般的な内容を説明してきたが、今
回は具体的にクラウドソーシングを利用しているスタートアップ企業forEst
(http://for-e-study.com/)の事例を紹介したい。
 forEstは、2012年に設立された東京工業大学の学生を中心としたスタート
アップであり、同社の代表を東工大比嘉研究室の後藤氏が勤めている。同社
は、「誰もが昨日よりも学びやすい世界を創造し続ける」をモットーに、学
生向けのe-Learningサービスを開発している。forEstが提供するICT上での
学習ツールである、「おせっかいな問題集-ATLS[アトラス]」は、
日本e-Learning大賞のデジタル参考書部門賞を受賞し、また、NTTドコモの
インキュベーション事業である、「ドコモ・イノベーションビレッジ」に採
択されるなど最近注目を集めている企業である。
 同社のサービスには多くの場面でクラウドソーシングが活用されている。
まず一般的なところでは、サイト開発、ロゴ作成があげられる。同社はサイ
トリニューアルの際に、「Ruby on Rails」というこれまで利用していなか
った技術を活用することになり、そのスキルを習得するために、エンジニア
のメンターを探していた。単なる開発依頼ではなく、その技術を社内に蓄積
するために社内メンバーへの教育を行うメンターという形で業務を依頼しよ
うと考えていた。新たな技術を習得するには、学習コストがかかり、間違っ
た使い方をするなどというリスクも存在する。そういったものを軽減するた
めに、プロに依頼し、サイトを構築しながら指導を受けるという目的で人材
を探していた。
 こういった場合、短期的に特定スキルを持つ人材が必要な状況で、これを
社員として引き入れてしまうと固定費化してしまう。また、外部のIT企業に
頼むにしても短期であり受け手も少ないのと高額になってしまうという状況
であり、クラウドソーシングを活用して人材を探した。
 クラウドワークスを活用して発注し、最終的には元大企業で開発経験があ
るエンジニアに発注することになった。プロジェクト形式で時給制で採用し、
数か月にわたってレクチャーを受けた。結果、成果物としてWEBサイトの途
中版の納品と、その後は自社内で開発を継続できるまでスキルを習熟するこ
とができている。こういった高度なスキルを持つエンジニアを見つけだし、
必要なだけ契約するというのはスタートアップには難しいことであり、クラ
ウドソーシングの人材の多様性が有効に活用できているといえる。
WEB系仕事やロゴであれば、多くのスタートアップが行っていることである
が、同社では更に踏み来んで、サービスの根幹となるコンテンツの作成につ
いてもクラウドソーシングを活用している。
 同社では、大学入試問題の過去問の解説を作成しデジタル化している。解
説のデジタル化までは、過去問の利用申請、解説作成(手書き)、整合性チ
ェック、テキスト化という流れがあるが、利用申請のみを社内人員で行い後
の行程は外部資源を活用している。
 解説作成は大学生のバイトを直接採用し仕事を依頼しているが、整合性の
チェックは、指導経験のある人材に頼む必要がある。しかしながらforEstは
こういった人材にアクセスする手段を持たなかった。そこで、同社は、クラ
ウドワークスを通じて「指導経験のある先生」を対象に仕事を発注した。
18名の応募に対し、そのうち8名が全国各地の予備校教員や学校教員からの
応募であった。大学生が書いた手書き文書を、これらの「先生」がチェック
し、整合性等の不備を確認する。さらに、手書き文書を最終的には、デジタ
ル化しなければならないのであるが、これもクラウドワークを通じて、仕事
を発注している。デジタル化については、「先生」とは違うスキルセットで
違う価格帯で仕事を依頼している。
 このように同社はクラウドソーシングと積極的に活用しているが、特徴的
なのは、自分たちの業務を明確にし、自分達の得意なことと外部に依頼可能
なことを明確に分けている点にある。そして、外部化できることは積極的に
クラウドソーシングを活用し外部化している。同社代表の後藤氏も「クラウ
ドソーシングの登場によって、必要な人材を必要な時に必要なだけ活用でき
るようになった。またそれは多くの場合、自分達が社内でやるよりも効率的
に作業を遂行することができる」と述べている。
 このようにクラウドソーシングは、アイデアのあるスタートアップ企業に
とっては、貴重な人材活用の手段となり得る。これまで、スタートアップ企
業にとって、優秀な人材確保することは難しい話であった。新卒採用であれ
ば、優秀な人材は当然ブランド力や、企業の規模、報酬等の優れた会社に流
れていき、中小・スタートアップは不利な立場であった。また、中途採用に
おいてもブランド力のない企業は、高額な報酬が必要でストックオプション
を活用するなどしなければ、優秀な人材の採用ができない状況であった。
更に、海外の人材活用するとなると、海外との独自ルートを持つ必要があり、
それは中小・ベンチャーにはさらに不利な状況であった。
しかしながら、クラウドソーシングは、こういった外部の人材へのアクセス
を容易に、契約や決済の仕組みを提供することで、スタートアップの不利な
状況を緩和してくれる。
クラウドソーシングというと、とかくワーカーの働き方を変えるという点に
注目があつまりがちであるが、むしろ、何かを始めたいアイデアのある個人
・企業にとって、新たな人材活用の可能性を提供するプラットフォームとい
う点が、一番の大きなメリットと言える。
 これまで、アイデアがあっても人材の確保が難しく実現困難であったこと
もクラウドソーシングを通じて、世界中の多様な人材が活用可能となる。ま
た、資金についても近年ではクラウドファンディングが登場し、1億円規模
の調達も夢ではなくなってきている。資本がなくてもアイデアで勝負できる
世界が近づいてきていると言える。
 今回3回に渡りクラウドソーシングの概要から実例まで紹介してきた。
本連載の内容から少しでも興味を持っていただけたようであれば、ぜひ実際
に発注し可能性を実感していただければ幸いである。


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          ●   2月の新入会員のご紹介   ●
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2月の新規入会者は、ありません。


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          ●  編 集 後 記  ●
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ここしばらく寒い日が続いていたこともあり、あまり話題にあがっていなか
った花粉がいよいよ空中に舞い始めているようです。今年は例年よりも少な
めということではありますが、比較的症状の軽い私でも最近、目がかゆくな
り始めました。症状の重い方はしっかり対策をなさってくださいね。
                           (広報部 佐堀)

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  〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
  明治大学研究棟 市川宏雄研究室内 日本テレワーク学会 事務局
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  e-mail(事務局): jats-enquiry@telework-gakkai.jp
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