LOCAL MOVEMENT

兵庫の近況 東播磨情報公園都市構想
〜新産業創造拠点の形成をめざして〜


[はじめに]

阪神・淡路大震災から、もうすぐ3年が経過しようとしています。

被災地の産業は神戸港の完全復旧などインフラの回復もあって、全体としては本格復興への着実な歩みを続けておりますが、業種によって回復の程度にかなり格差が出てきており、地場産業や中小零細企業は、依然厳しい環境が続いています。

このような状況のなか、兵庫県が推進している「東播磨情報公園都市構想」は産業復興計画の重点プロジェクトとして位置づけられ、産業復興と産業構造の転換を図るため、情報通信関連産業など次世代を担う成長産業が集積する新産業創造の拠点にしようというも
のです。(ホームページhttp://www.higashiharima.com)

[概要]

東播磨情報公園都市は、神戸市に隣接する三木市志染町の東部に予定されています。現在、山陽自動車道は三木・小野I.Cまで開通しており、平成9年12月10日には全線が開通する予定です。また明石海峡大橋からの西神自動車道も平成10年度の春には開通します。

東播磨情報公園都市はこの山陽自動車道と西神自動車道の結節点にあたる約390haを予定しています。計画フレームは、居住人口が7,000人、従業者数が6,000人と比較的コンパクトなものです。

[コンセプト]

基本コンセプトは、「緑豊かな自然環境のなかに、高速交通基盤を生かしながら、情報通信関連産業を中心とした、先端技術産業が集積する新産業創造拠点をめざす一としており、5つのサブコンセプトを掲げています。

@マルチメディアポリス:マルチメディアを中心とした情報通信関連産業が集積する都市
Aエコポリス:地球環境との共生をめざす都市
Bダイナポリス:交通アクセスを活かしダイナミックな交流が行われる都市
Cイノベーションポリス:産業構造やライフスタイル・ワークスタイルを変革する都市
Dアートポリス:新しい情報文化を創造する都市

[業務系集積の基本方向か]

業務系の施設が集積する21世紀型の新都市として、情報通信関連産業等の新産業の集積をめざしており、研究所やオフィス、開発型工場・研修施設などを想定しています。また、高速交通アクセスの良さを生かした流通関連の新しい産業の集積も有望と考えています。

[産業支援機能]

新都市に新しい産業の集積を促進し、支援するための機能については、現在、企業の二一ズ調査を実施中ですが、国の支援や大学・企業などと連携した次のようなものを想定しています。

@研究開発機能

県内企業の高付加価値化や高度情報化の支援、国内外の研究者や技術者が交流する場となるものを、情報通信関連分野の応用研究等の機能を持つ国施設の誘致も含め検討しています。

A流通支援機能

高速交通アクセスを生かした集客装置イメージのもので、マルチメディアを使った新しい形の流通機能を持ったものを考えています。展示・販売だけでなく、アミューズメントやマルチメディアを使った体験的なミュージアムなども含め複合機能のものが民間主導でできないかと考えています。

B人材育成機能

技術革新に対応した人材の育成のため、情報関連等の専門技術者の育成を考えていますが、新技術に対応するための再教育研修の実施も想定しています。

[情報通信基盤]

大都市と同等のビジネス、生活環境の実現を図るためマルチメディア通信が可能な高速・大容量の光ファイバー回線を整備することはもちろん、企業活動をサポートするシステムや都市を管理するシステム、CATVサービスの提供などを考えています。

[まとめ]

このように様々な新しい産業の集積を図るとともに企業活動等を支援する機能により、多彩な人材や情報・技術の交流を促進させ、この新産業創造拠点となる新都市を中心に県下全域へ新しい流れの波及を考えています。

新都市では、教育、医療、福祉や行政サービス、ショッピングといった情報サービスが提供され、新しいライフスタイルを生み出していくでしょう。そして、緑豊かな東播磨情報公園都市の環境のもと、ドロッピーズと呼ばれる人達のSOHOなど、テレワークをはじめとする新しいワークスタイルが実践されることは想像に難くありません。

連絡先
兵庫県商工部新産業創造課情報公園都市室、小山 映