設立趣旨

古来より自由を求めるのは人間に基本的な欲求のひとつでした。 物理的な存在においても、人は場所の束縛から解放されようと、様々な移動手段や通信手段を開発してきました。 今日では、特に、発達を続ける情報通信手段が、人の生活にどのような恩恵をもたらすかに関心が寄せられています。

テレワークとは、情報通信手段を業務活動、ことに就労形態に取り入れることにより、その空間的束縛からの解放を図ることです。わが国でも、すでにサテライトオフィス、リゾートオフィスなどの実験、テレワークセンターの整備、SOHOなどより多様な就労形態の開拓というように、この分野においては、多くの試みが実践されています。 また、欧米諸国においても、通勤交通削減による大気浄化・混雑緩和、在宅勤務奨励による潜在的労働力の活用など種々の観点から、テレワーク参加者が増加していると伝えられます。

しかし、テレワークが本当に場所からの束縛からの解放を促し、経済社会活動の発展と、人間のより自由な生活を両立させる道具として有用であるためには、テレワークのあり方をめぐり、多面的な研究が行われ、経験が評価され、望ましいあり方が提案されていく必要があります。

日本テレワーク学会は、このような認識に基づいて、テレワークに関する研究を促進し、研究者の交流を図るために設立するものです。

日本テレワーク学会の設立を目指して、多くの皆様のご尽力を賜り準備をしてまいりました。そして平成11年6月5日に設立総会を行い、目出度く正式に学会として発足を致しました。

(令和5年11月16日追記)
日本テレワーク学会は、令和5年10月2日より一般社団法人として活動を行うこととなりました。この機会に、改めてテレワークに関心のある方々のより多くの参加をお願い申し上げます。

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