会長ご挨拶

7月4日土曜日に開催されました総会におきまして日本テレワーク学会会長にご選任いただきました松村茂です。一言ご挨拶申し上げます。

日本テレワーク学会も17年目に入りました。テレワークという言葉が日本に生まれて17年といっても決して過言ではありません。生まれたてのテレワークは諸先輩のさまざまな活動により、今日新しい働き方として一般的な言葉になって参りました。そして本日2015年7月7日、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、学識者、民間事業者等によって構成されるテレワーク推進フォーラムが中心となって、テレワークをより一層強く日本国内に推進するため、11月を「テレワーク月間」に設定し広く国民全体に呼びかけるに至りました。

今、テレワークは広く新しい働き方と認められ、次のステージに入ったと言えましょう。日本テレワーク学会はテレワーク社会について次のビジョンを示す時期に入ったと言えます。日本テレワーク学会に期待される社会的使命はますます重くなっています。会長としての重責の重さに身が引き締まる思いです。

テレワークは、インターネットやデバイス端末、アプリケーション、セキュリティ、人間とのインターフェース等々の個別の技術に支えられたツールです。テレワークは、働き方を変え、コミュニケーションを変え、ビジネスを変え、企業組織を変え、家事の仕方を変え、男女の関係を変え、家族の形を変え、第2の人生の形を変え、都市の形を変え、地域の形を変え、海山の暮らしを変えます。地域交通やグローバル交通を変えます。エネルギー消費を変えます。テレワークの研究すべき側面は限りがありません。この変化はまさに前会長の市川先生が提唱された「トランスボーダー社会」への変化であり、学会はこの変化に対してさまざまな社会的準備を社会に促し情報を提供していく必要があります。

これに応えるため順次学会として研究するテーマを決めて、学会内にチームを組成し研究していく体制を作りたいと思います。まず、国民の多くがテレワーカーであることを認知してもらうためにテレワーカーを特定する研究、そしてテレワークによる省エネルギー効果を推定する研究を進めたいと考えています。また、会員の研究を促進し質の高い研究を蓄積していくために論文の表彰制度を開始したいと思います。

先に述べましたとおり今年度から始まるテレワーク月間の実行委員長は私が務め、副委員長に学会副会長の小豆川裕子さん、また実行委員には副会長・広報部長の國井昭男さん、企画部長の熊野健志さんの学会の理事が加わっています。日本テレワーク学会はテレワーク月間にコミットしテレワークの一層の普及に努めていきたいと思っています。

なおテレワーク月間はテレワークを広く認知して新しい働き方を実践する国民運動に展開しようという運動です。専用サイト(http://teleworkgekkan.org/)からテレワークを広めるための活動を登録していただくことができ、活動を登録した皆様にはロゴマークが配布されます。ロゴマークは、自らのホームページや名刺に自由に掲載可能ですので、多数の登録をお願い致します。

テレワークは国民一人ひとりが参画できる画期的なツールであり、一人ひとりの熱意が日本を新しい形に変革し一層元気にするものと信じています。テレワークを通じて新しい社会を作る一端を担っていきたいと思います。重ねて会員皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

2015年7月7日

日本テレワーク学会会長 松村茂(東北芸術工科大学)